現在演習林では、教育・研究の実習・調査地へのアクセス、間伐や搬出などの森林管理のアクセスを強化するために作業道の総延長工事を技術スタッフで行っています。
この工事において、作業道設計の都合上で避けられない谷があり、「洗い越し」と呼ばれる方法で谷を跨ぐ作業道を整備しました。
「洗い越し」とは、谷に対して橋などをかけて渡るのではなく、道の上を水が通過するように整備し、道路と谷が平面交差している構造の道です。
この谷は平常時でも水が流れ続けており、大雨による増水の破壊力を想定し、長期的に「洗い越し」で整備した道が維持されるように、コンクリート舗装を打設して補強しました。
また今回は「洗い越し」で整備した道の土台部分を石積で構築することにより、暗渠の機能を持たせて谷の水を一部伏流させることで排水機能を安定させています。
写真にて施工の様子を紹介させていただきます。