林況

林況

海抜600m以下では暖帯性のウラジロガシ,アカガシのほかシロダモ,ヤブツバキ等の常緑広葉樹が見られるが,大部分は森林植物帯上の温帯に属する。
林地の約60%を占める天然生林は,大部分モミ,ツガ等の針葉樹,ブナ,カエデ類,ケヤキ,ミズメ,トチノキ,シデ,ミズナラ,ヒメシャラ等の大型落葉広葉樹のほか,シキミ,サカキ,ソヨゴ,アセビ等の中,小型の常緑広葉樹が混交する150~300年の老齢林で,そのha当たりの蓄積は230m3あまりである。材積割合は針葉樹35%,広葉樹65%と推定されるが,成長はほとんど期待できない。
人工林はほとんど70年生以下のスギ,ヒノキの一斉林であり,生育は概して良好で,ha当たりの平均生長量は6m3以上に達する。その面積の地区別割合は,西俣約85%,東俣約15%であり,人工林面積の約85%は,昭和24年度以降の造林地である。
被害の主要なものは風害,雪害,寒害であり,病虫獣による被害が幼齢人工林に散発的に見られる。


スギ・ヒノキ

ツガ・シャクナゲ

ブナ