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出来事

ナラ枯れの被害木にペットボトルトラップの設置を行いました。

今年度もナラ枯れの被害木にペットボトルトラップを設置しました。

ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシ(以下カシナガ)が媒介する病原菌(通称ナラ菌)が原因でブナ属を除く、コナラ、ミズナラ、クヌギ等のブナ科樹木(ドングリがなる木)が枯死してしまう伝染病です。

このナラ枯れの被害を抑えるため、当演習林では毎年ペットボトルトラップを設置し、発生状況やカシナガの形態特性等の調査を行っています。

年々、被害量は減少しており収束まであと一歩というところです。

トラップの仕組は脱脂綿に付着させたエタノールでカシノナガキクイムシを誘引し、自力で脱出不可能なペットボトルの中に誘い込み捕獲します。

写真にて様子を紹介します。

設置したペットボトルトラップ:エタノールを染み込ませた脱脂綿はトラップ横のフィルムケース内に収納されており、誘導された虫は上から下へとトラップ内をつたいやがて一番下のボトル内へ閉じ込められます。(被害樹種;コナラ)

カシノナガキクイムシによる被害の後(被害樹種;ミズナラ)